ハタチノカラダ

サラリーマンになって10年が経った頃、ストレスと睡眠不足で身体は痩せ細り、毛根が死滅して頭髪は前線から撤退し、持病の腰痛は爆発し、右手は腱鞘炎で箸も持てない惨状・・・。自分の身体はどうなってしまうのか?過去の運動自慢は虚しく響くだけ。このままではアカンと危機感を持ち、今ここにいる自分を鍛えようとジョギングを始めたのが2013年夏。2016年は京都マラソンでサブ4を達成し、珠洲トライアスロン(Bタイプ)を完走しました!そんなアラ4のオッサンが20歳の身体を目指して、面白おかしく頑張るブログです。

篠山マラソン 2015

久しぶりに目覚まし時計に勝った。
5時に起床。
ザーザーと雨音が聞こえるが、起きて着替えてしまう。
6時に出発し、6時半に京都駅に到着。
順次出発の篠山行きバスは6時35分に出発。4列シートの狭いバスだけれど、篠山まで1時間程度なので我慢。
車内で7時半に小さいアンパンを3個食べる。スタート時刻から逆算して約3時間前。水分はスペシャルドリンクの余り分を少々。
7時50分に会場到着。受付までは徒歩10分。8時からのスペシャルドリンク受付に丁度良い時間。
参加賞引き換えの前に、建物の軒下に着替えスペースを確保。
雨なので、更衣室も更衣テントも早々にブルーシートで場所取りされている。
風は防げないが、雨を避けてストレッチと着替えをしたい。
参加賞の引き換えを済ませ、荷物預け用の荷札を先に入手して「我が家」戻る。この時、8時35分。
ブロック整列は10時30分までなので、10時15分までのんびりと過ごす。
荷物を預けて、10時30分ギリギリに指定ブロックに滑り込んだ。
このブロック内にトイレがあるのを地図で確認していたので、並ぼうとして愕然。
「めっちゃ並んでるやん。スタート間に合うの?」
でも、このトイレを当てにして、膀胱にリーチがかかった状態だってので並ぶしかない。
トイレ待ちの状態でスタート号砲を迎えた昨年の木津川マラソンの記憶が頭をよぎる。
スタート1分前のアナウンスの時にようやく順番が回ってきた。
そして、スタート号砲に何とか間に合った。まあ、最前列でもないので、スタートしても暫くは動かないんだけれど。
今年は体調不良とのことで有森裕子さんは登場せず、あの雄叫びは聞けず。
8km地点くらいで雨が上がりかけ、空が少し明るくなった。
止むのか? と思ったのもこの瞬間だけ。でも、この瞬間にカッパを脱いだ人がソコソコいたようで、沢山のビニールゴミになって積まれていた。
10kmは、55分で通過。予定通りの5:30/kmペース。
この後あたりから、ゴールするまで、雨はザーザーとシトシトの真ん中くらいの強さで降り続けた。
15km、25km、35kmともにスペシャルドリンクは全てゲット。
前日に頑張って作った甲斐があった。
容器のメッセージで元気が出るだけでなく、給水の混雑に巻き込まれなくて済むので、かなりいい。
後のエネルギー補給は、10km、20km、30kmでザバスピットインを飲んだ。
なかなかの不味さだが、それだけ元気が出るような気もする。

20kmまでの10kmラップも55分台と順調。10kmから30kmは上り基調なので、少しのペースダウンは想定内。
そして、25kmからは、先に折り返した猛者との対面通行。
皆さん、走りが力強い。
昨年は、25〜31km折り返しまでの上り坂で、想定ペースを守ろうとして、「脚」を使い果たし、折り返すまでに「終了」してしまった苦い思い出がある。
今年は「脚」は使わない。無理をしない。ピッチだけは落ちないようにして耐えた。
しかし、かなりの疲労感。30kmまでの10kmラップは57分台まで落ちた。

折り返して少し走ると、残り10km。
サブ4から逆算すると、6:00/kmくらいで、ネットタイムでサブ4できそう。
風雨で体温が奪われ、水をたっぷりと吸ったシューズは重い。
おまけに、左足の裏にでかいマメができて潰れたらしく、着地の度に顔が歪むほどの痛みがはしる。
雨で足がふやけてマメができたのだろう。
それでも、何とか耐えたい。ラップはキープ出来るのか?と思っていた矢先、ガーミンの充電が切れた。
前々から電池の持ちが悪いと思っていたら、こんな所で切れてしまった。

何ともならないので、体内時計の6:00/kmで走る。
雨足が強まり、向かい風に変わり、進まない。
脚も限界にきている。1km進むのが、途轍もなく遠く感じる。
それでも、「昨年よりまし。昨年より元気」と言い聞かせて、耐えて耐えて耐えた。

歩いている人、ガードレールを使ってストレッチしている人を見ると、心の中の弱気虫が囁く。「あっち側の世界に行こうよ。楽だよー」

脚が限界に来ると、毎度こいつとの戦い。
今日も勝った。まだ無敗だ。
それでも、ペースは落ちていた。もう、足に力が入らない。
40kmまでの10kmラップは60分ちょい。サブ4はギリギリ不可能っぽい。

疲労、寒さ、弱気虫と戦いながら、回らない頭で残り2kmを計算しても、サブ4には届かない。
かと言って、ここまで来て歩くわけにはいかない。
昨年のラスト2kmは15分くらいかかっていた。
今年はどうか。力は入らないが、身体が覚えたピッチを何とか刻んでいる。

4時間5分でゴールして、自己ベストを更新。
でも、目標にしていたサブ4に届かず。
「悔しい」の一言に尽きるが、この過酷な条件の中で走りきったことには満足している。
そして、昨年に悔しい思いをした35km以降のラップも6分台前半ではないかと思っている。

ゴールして、しし汁と黒豆茶で暖まったものの、更衣するまでに、また冷え切った。
歯のガチガチと手の震えが止まらない。何もしていないのに紙コップの中の黒豆茶が踊り出す。熱い。
恥ずかしくて周りを観察すると、似たような人が何人かいて安心。

かじかんだ手で着替えるのが辛かった。ボタンが止まらない。
かなりの時間をかけて着替え、お土産を買って、京都駅行きのバスに乗る。

バス車内にて回想。
バスはもうすぐ京都駅に着く。