ハタチノカラダ

サラリーマンになって10年が経った頃、ストレスと睡眠不足で身体は痩せ細り、毛根が死滅して頭髪は前線から撤退し、持病の腰痛は爆発し、右手は腱鞘炎で箸も持てない惨状・・・。自分の身体はどうなってしまうのか?過去の運動自慢は虚しく響くだけ。このままではアカンと危機感を持ち、今ここにいる自分を鍛えようとジョギングを始めたのが2013年夏。2016年は京都マラソンでサブ4を達成し、珠洲トライアスロン(Bタイプ)を完走しました!そんなアラ4のオッサンが20歳の身体を目指して、面白おかしく頑張るブログです。

篠山マラソン反省会(サブ4未遂に終わった原因の検証)

3度目の挑戦も大上段に掲げた目標であるサブ4の達成は失敗に終わった。
フルマラソン初挑戦の昨年の篠山のネットタイムが4時間9分、徳島マラソンが4時間7分から、自己ベストを4分間更新する4時間2分でのゴールではあった。
目標達成まで、「たった2分間」であるが、実感としては「されど2分間」である。

見苦しく、言い訳がましい分析を先にしておく。
今シーズンは、抽選物のレース(大阪、神戸、姫路、東京、京都、横浜)に6連敗した。
抽選物にエントリーしていたせいで、その前後に開催される下関や福知山を回避した結果、いずれも走ることができなかった。
さらに、唯一の年内レースとして予定していた11月末の第3回富士山マラソンは、完走メダルが超カッコイイので是非とも走りたく、早々からエントリーしていたものの、避けがたい家の用事でスタートラインに立つことができなかった。
と、言うわけで、第35回篠山マラソンは今シーズンの初レースとなった。
一般的には、シーズンには1箇月〜2箇月に1レースは出場している人が多い中で、3月に初レースではスタミナの付き方が全然違うと思われる。
予定レースに出られないという不運もあったが、自分自身の作戦ミス。
来シーズンは必ず改善しなければならない点である。
勝負用の本気レースの前に、ファンラン的な練習レースを2〜3本走っておくのが理想だ。

さらに、今年の篠山は風雨に見舞われ、気温も低いという正に消耗戦となるコンディションだった。
雨水を吸ったシューズとウェアは重く、粘りたい後半の体力をどんどんと奪っていった。
そして、雨水に濡れた足はマメを作り、着地の度に痛みが迸った。
極めつけは、ラスト5kmが強烈な向かい風でペースが上がらなかった。
完走率が78.2%(昨年は83.3%)ということからも苛酷さが伺える。

ラップタイム

しかし、本当にこれらの外的要因が原因なのかというと、そうではない。
確かに今年の篠山のコンディションはシビアだったと思うし、調整も思うようにできなかったが、きっと、このようなバッドコンディションでも初サブ4達成者は沢山いるだろう。
では、根本的な要因は何か。

フルマラソンを目標タイムに向けて完走するには、ペース感覚をつかみ、そのペースを維持することに尽きる。
ランニングを始めて1年半になるが、5’30”/kmのペース走はさんざんやってきたので体に染みついている。
問題は、そのペースを維持するスタミナが不足していることだ。

月間走行距離

スタミナ不足は、昨年の篠山マラソンでも感じ、メイン練習を6km走から10km走に変更することにして取り組んだ。
そして、理想を言えば、毎月1度は30?走か3時間走を走り、月間走行距離を150km以上にしたかった。
しかし、見てのとおり月間走行距離が150kmを超えた月は1度も無かったどころか、100km以上走れた月ですら、1年のうちに5箇月しかなかった。
仕事の忙しさを言い訳にしてはならない。それを言い訳にしたら世の中からサブ4ランナーが消えてしまう。
それと、少し負荷をかけると途端に故障を抱えてしまう軟弱さである。
長距離走やビルドアップ走で身体を追い込むと膝痛や腿裏の肉離れに何度も悩まされた。

この課題の解決には、まずは故障しないために、オフはオフとして完全に休むこと。
実は、オフに設定していた日でも「少しでも強い身体」を1日でも早く手に入れたくて筋トレをしていた。
これをやめて、練習にメリハリをつけ、オフの日にはしっかりと疲労を抜くことに専念する。
そして、「ゆるジョグ」の設定日でも、なんとなく調子がいいとレースペースやそれ以上にペースをあげることが度々あった。
これも、ポイント練習の前に疲労を抜くべき日に、逆に負荷をかけてしまうことによって故障を誘発していたのだと思う。

つまり、来シーズンに向けての改善点をまとめると、
1 月に1度は長距離走(30km走か3時間走)を走る。
2 月間走行距離は最低100km以上走る。(スイムやバイクといったクロストレーニングをしない冬場は150?以上走る。)
3 オンとオフのメリハリを付ける。オフの日やゆるジョグの日に絶対に負荷をかけない。
4 ポイント練習の予定日が雨や残業で練習できなかった日だけ筋トレを行う。
5 レースエントリーは抽選物と先着物を織り交ぜて計画を立てる。
という5箇条になる。

15年以上も運動していないオッサンが、過去の運動自慢を頼りにサブ4を達成できるほど甘い世界ではないことを改めて痛感した。
どんなコンディションでも結果を残せるアスリートになりたい。
そうならなければ、川内を超えることはできないと思う。
少しながら記録は伸びたし、レース後の膝痛も昨年よりはるかに軽い。実力は確実に伸びている。
でも、ハタチノカラダは程遠い、だから、まだまだやれるはずだ、そう胸に刻んで、悔しさを噛み締めながら走ろう。