宇陀「件」で食べる大和牛スペシャル丼定食de豪華ランチ
奈良方面にサイクリングに行くために、奈良で働いている友人がジモティから情報を入手してくれたランチスポットは、宇陀市の「件(くだん)」というお店。京都市伏見区から片道70km、のんびりサイクリングで約4時間の距離。
お店は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「宇陀松山地区」にある。いわゆる「でんけんちく」と呼ばれるエリアで、京都では産寧坂、祇園新橋、嵯峨鳥居本、上賀茂がそう。伊勢本街道という旧街道は、町家が多く残り、古い町並みは風情があって素敵。もともとは秋山城の城下町なんだとか。
11時開店と同時に到着すると、お店の方が開店の準備をしていた。声をかけて入店すると、レトロでこだわりを感じるとてもいい雰囲気のお店。温かい薬草茶を出してもらってメニューの説明を聞く。
普通の大和牛丼は、地元産のタマネギと一緒にお肉の食感がなくなるくらいまで煮込んで葛(くず)で仕上げてあるらしい。がっつりとお肉も食べたければ、その上にお肉を乗せたスペシャル丼定食がおススメとのことなので、少々お高いがスペシャル丼定食を注文。
煮込まれた大和牛は柔らかくて、タマネギ、葛とよくマッチして、めっちゃくちゃ美味しい。白ご飯がどんどんなくなっていき、これは遠いところまで来た甲斐があったというもの。さらに「お豆腐は出来立てなので、温かいうちにお醤油少な目でどうぞ」との説明に「???」となった。
ハタチ「お豆腐、お店で作ってるんですか?」
くだんさん「そうなんですよ。朝から1丁作って、無くなったら終わりです。今日の分、開店に間に合って良かった(笑顔)」
せっかくなので、お醤油はかけずにいただく。温かくて濃厚で美味しかった。そして、自家製の味噌を使った味噌汁、小鉢には季節の野菜の炊き合わせ、酒粕と野菜の和え物が付く。ビールが飲みたい!というのが正直な感想。でも、帰り道も自転車なので当然がまん。普通の大和牛丼は500円だけれど、若者以外の「違いの分かる」大人には絶対にスペシャル丼を食べる値打ちがある。
ロードバイクを駐車できるガレージも案内してもらえるし、食事は最高に美味しいし、町並みとお店は雰囲気があって素敵だし、走りやすい道は教えてもらえるし奈良県中部でのランチには是非おススメしたいお店。優しい店主が一人で切り盛りしておられるので、注文から出てくるまで少々時間がかかるので、気長にのんびりとしたランチタイムを。カフェメニューもあります。