オープンウォーターほろ苦デビュー
琵琶湖で開催されたトライアスロンスクールに参加。ウェットスーツを買ったお店が主催されているスクールで、午前はランニング、午後はスイムというメニュー。ガチガチのトライアスリートばっかりだったらどうしようかと不安だったけれど、朝に集合している参加者たちの体型とふくらはぎを見て少し安心。プールではない外のことを「オープンウォーター」と言います。海とか湖とか川とか。スクールに行かないと一人では、なかなかオープンウォーターの練習はできない。
午前は、ランニングの姿勢や練習方法など基礎的なトレーニングと体幹の筋トレ。最後はインターバル走をやって合計8kmほど。もちろん、でっかい身体のトライアスリートもいるんだけれど、全体的に僕のような初心者が多い印象。サブ4の僕のレベルでも十分について行ける感じ。でも、結果として午前のランニング練習での慢心と油断が午後のスイム練習で泣きを見ることに・・・。
午後は、ウェットスーツの着方を教わり、琵琶湖へ移動。チャックを前にして前後を逆に着てしまう失敗とか、肩口から足を突っ込んでしまう失敗を繰り返しながらも、何とか着れた。そして、いざ琵琶湖に入水。初めてのオープンウォーターだ!
「冷たい!!!!!」
あちらこちらで悲鳴が上がる。僕が買ったウェットスーツは、腕がない「ロングジョン」と呼ばれる肩口までのタイプ。水温の低い時期は水が冷たくてめちゃくちゃ辛い。それでも、練習やレースの前には顔も濡らして水温に慣れてくださいと鬼教官の指導。意を決して湖に潜る。
まずは、足のつくところで、コーンを回る練習を数本。そして、遅い人を追い抜く練習を数本。歯をガチガチ鳴らしながら頑張ったけれど、ペアを組んだ人が速すぎて追い抜けず・・・。そして、いよいよ片道300mくらいの距離の遠泳がスタート。午前の練習で「今日の練習会の自分の運動能力は真ん中よりやや上」と思っていたのが大間違い。全体と同じペースで泳ぎ始めて100mくらいで、完全に息が上がってしまった。水泳中に息が上がると立て直せない。足がつかないし、水は飲みまくるし、息は苦しいし、完全にパニック状態。平泳ぎ、立ち泳ぎで何とか誤魔化しながら脚の届くところに到着できたときは涙が出そうだった。寒さと怖さでたまらない。これが本番のレースだったら、開始2分でリタイアになっていたところだ。
その後の練習も、身体が冷え切って足がつりそうになったり、恐怖心が消えなくて深いところに行けなかったりで、全体の練習にはついていけず。端っこで「水泳が苦手な人グループ」に入ってパシャパシャと。最後の方になって、ようやく「プールと同じペースで泳げば大丈夫」ということに気付いて少しだけ恐怖心が消えた。それまで、自分がオーバーペースであることに気付いてなかったという情けない話。
初めてのウェットスーツ、初めてのオープンウォーターは、ほろ苦いデビューだった・・・。でも、自分の実力を思い知り、スイムの怖さや難しさを再認識する機会になった。珠洲の1.5km、ちょっと不安になってしまったけれど、ヘッドアップとペース配分を重視して練習するしかない。
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ちゃんと日焼け止めを塗っていたのに、日焼けの跡だけは、いっちょ前のトライアスリート。