アラ4オジサンの読書感想文「ノルウェイの森」
先日、久しぶりに文庫本を何冊か買ったというブログを書きましたが、どれを読もうか悩んでいるうちに、ふと大学生の頃に読んだ村上春樹の「ノルウェイの森」が読みたくなったので、本棚から引っ張り出してきました。最近では、毎年のようにノーベル文学賞の候補になっている村上春樹ですが、僕のおぼろげな印象は「しんきくさい本を書く人」です。これまでに読んだ「ノルウェイの森」も「ねじまき鳥」も内容は全くと言っていいほど覚えていなかったのですが、話が暗くて読み進めるほど気分が沈んでいくようなイメージがありました。大学生の頃から20年くらい経って、オジサンになった自分は村上春樹の小説をどう感じるのか、少し興味がありました。
小説は、大学生の主人公が、精神を患った登場人物たちに囲まれて生活するストーリー。展開や風景や登場人物の描写が細やかで「目に浮かぶよう」な展開にどんどんとページが進みます。でも、やっぱり病気の話は陰鬱とした気持ちになるし、「しんきくさい」と感じるのは昔のイメージどおりです。意外だったのは、Hな描写が多くてオジサンには刺激が強すぎたこと。中学生の息子に「本棚の本はどれでも好きなの読んでいい」って言ったけれど、これはちょっとダメかな。
しんきくさいけれど、Hで精神病の人が出てくるストーリーに興味がある方はどうぞ。村上春樹はやっぱり僕には向かないや。そして、この読書感想文は200字しか書けませんでしたとさ。原稿用紙半分・・・。