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ハタチノカラダ

サラリーマンになって10年が経った頃、ストレスと睡眠不足で身体は痩せ細り、毛根が死滅して頭髪は前線から撤退し、持病の腰痛は爆発し、右手は腱鞘炎で箸も持てない惨状・・・。自分の身体はどうなってしまうのか?過去の運動自慢は虚しく響くだけ。このままではアカンと危機感を持ち、今ここにいる自分を鍛えようとジョギングを始めたのが2013年夏。2016年は京都マラソンでサブ4を達成し、珠洲トライアスロン(Bタイプ)を完走しました!そんなアラ4のオッサンが20歳の身体を目指して、面白おかしく頑張るブログです。

アラ4オジサンの読書感想文「恋文の技術」

最近は通勤電車でスマホばっかりしていたので「脱スマホ半分宣言」をして、久しぶりに本を読み始めました。村上春樹の「ノルウェイの森」に続いて読んだのは、森見登美彦の「恋文の技術」です。森見登美彦は「太陽の塔」で衝撃を受けてから大好きになった作家で、ストーリー展開もさることながら、京都が小説の舞台になることが多いところも楽しみのひとつです。

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この小説は「書簡体小説」といって、手紙のやり取りだけでストーリーが進んでいきます。あとがきによると、夏目漱石の書簡集が面白いので書いてみたかったとのこと。書簡体小説を読むのは初めてでしたが、情景などの描写がない分、色々と頭の中で想像をめぐらせることができるので楽しく読むことができました。

お話は、京都の大学院生が能登半島の実験所に飛ばされて、寂しさのあまり「文通武者修行」を始めるというもの。小説の序盤「俺がアパートを借りたのは「七尾」というところだ。能登半島の根っこにある町で・・・」ここで僕のハートは鷲掴み。なぜなら、能登半島の七尾は8月に出場した珠洲トライアスロンの帰りに立ち寄った町だからです。しかも、この小説の中に少しだけ珠洲も出てきます。「谷口さんと恋路海岸を出発して珠洲市を回りながら、僕はこの四月、京都から能登に向かうサンダーバードの車窓から見た情景を思い出しました。」

そして、主人公と友人が「おっぱい」の魅力に取りつかれることから脱却するために、あれこれと相談したり実験したりという内容は必笑です。僕自身、この小説でも紹介されているフランスの哲学者デカルトの「方法的おっぱい懐疑」という手法を若かりし頃に習得したので、最早おっぱいには多少の興味しかありせんが・・・男性が「いかにおっぱいが大好きか?」がよくわかりますw この辺の所、女性は読んでどう思うのでしょう???職場のうら若き女性に、この本を勧めたり、話題を振ったりするだけで、セクハラで首が飛ぶご時世なので、聞けないのが残念です・・・。 

そして、失敗に失敗を重ねて出せなかった大好きな人への恋文。最後の「大文字山への招待状」と「伊吹夏子さんへの手紙」で締められるクライマックスは、とても素敵な気持ちになりました。京都の方、実験に悩む学生、おっぱい好きな人、子供のころ風船に手紙を付けて飛ばした人には、是非おススメします。

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

 

 おっぱい万歳!