木工自慢6(子ども椅子)
我が家にはダイニングテーブルが無い。
置いていないのではなく、家が狭くてダイニングが無いのである。
いわゆる居間はリビングとキッチンが続いた1間のLK。お金持ちの住むLDKではない。
必然的に食事はリビングの卓袱台や炬燵でとることになる。
しかし、子どもの座高では届かない。
そのままでは、万歳するような両手でご飯を食べることになってしまう。
最初のうちは、座布団を強引に4つ折りくらいにして座らせていたが、フラフラ して座り心地が悪そう。
そこで、「大きくなるまでの数年間の消耗品」と割り切って、コーナンの安い白松材で椅子を製作した。
『簡単木工』に手ごろで素敵な子どもの椅子が載っていたので、若干のアレンジを加えて製作。
2脚のうち1脚はワトコオイルで、もう1脚はオイルステインで仕上げた。
出来上がりも良く、子ども達も大喜び。
愉悦に浸っていたが、流石に安物の白松材は子ども達のギコギコ椅子を揺する衝撃には耐えられなかった。
半年も使うと、グラグラ、ガタガタと真っすぐ座るのには高度なバランス感覚が必要な椅子になってしまった。
金具を見える場所に使うのは僕の木工ポリシーに反するが、使えなければ意味が無いので、ヤイノヤイノ言いながらも裏面からL字金具でガッチリ補強した。
毎食子ども達が使うことを考えると、もっとタフでいい材料で作れば良かったかなとも思うが、コストパフォーマンス的にはまぁ良かったとも思う。
製作時間(1脚):延べ6時間 製作費2000円
子ども椅子を製作した教訓
1 子どもはハードな使い方をするからタフに作る。体重が軽いから大丈夫と過信しない。
2 白松材はダボ継だけでは弱いので、金具での補強が必要。それが嫌なら広葉樹で製作する。