トワイライトエクスプレスを京都らしく撮りたい。
トワイライトエクスプレスの運行が終了する。
どうやら車両の老朽化が原因らしいが、新造しての更新ができないということは、いくら人気があるといっても、格安航空券や高速バスには勝てず、採算が取れずに退場するという事なのだろう。
俄か鉄道ファンにとっても残念なことである。
僕は小学生の頃、家族で行った北海道旅行の帰りに乗ったことがある。
札幌を出発し、青森駅で機関車交換を見て、食堂車で夕食を食べ、夜中には日本海の漁火を見た記憶が鮮明に残っている。
無くなるならば、自分の手で「京都らしい風景」とともに写真を撮っておこうと思い、撮影地を物色。
冬のトワイライトエクスプレスは、北陸・東北・北海道地方の雪のせいでダイヤが遅れやすい。1時間や2時間の遅れはざらである。
しかし、寒い上に花粉症が酷い中での待機は、今の僕には辛過ぎる。ポケットティッシュが箱単位で必要だ。
そこで、東福寺駅から徒歩数分と利便性もよく、各種特急、在来線、新幹線、貨物が常時往来し、構図によっては京阪電車も収めることができる超有名お立ち台をチョイスした。
お立ち台とは、ジュリアナのそれではなく、一眼レフを構えた僕のようなキモ目のオッサン鉄が集う「大人の社交場」である。
ここからなら、背景に京都タワーや京都駅ビルを収めることができ、さらに縦構図で好きな空を大きく入れ込むことができる。
何より好都合なのが、大阪発札幌行の下りトワイライトエクスプレスが正面から狙えるということ。
何が好都合かって、大阪発なので遅れることが滅多に無いことである。
この日も、ほぼ定刻どおりに、僕のD90の前を横切って行った。
少し撮ると、もっと撮りたくなる。
夏の入道雲や、吹雪の中でも撮ってみたかった。
ドクターイエローの運行日も睨みながら、あと1回はトワイライトエクスプレスを狙いたい。
トワイライトエクスプレスの運行は、3月12日まで。