ハタチノカラダ

サラリーマンになって10年が経った頃、ストレスと睡眠不足で身体は痩せ細り、毛根が死滅して頭髪は前線から撤退し、持病の腰痛は爆発し、右手は腱鞘炎で箸も持てない惨状・・・。自分の身体はどうなってしまうのか?過去の運動自慢は虚しく響くだけ。このままではアカンと危機感を持ち、今ここにいる自分を鍛えようとジョギングを始めたのが2013年夏。2016年は京都マラソンでサブ4を達成し、珠洲トライアスロン(Bタイプ)を完走しました!そんなアラ4のオッサンが20歳の身体を目指して、面白おかしく頑張るブログです。

京都マラソン2016完走記(サブ4達成!)

待ち焦がれた京都マラソン2016、6回目のマラソン挑戦でようやくサブ4を達成した。

家族・友人・上司・同僚からの声援が嬉しく、生まれ育った京都の町を走る楽しさ、故障から復帰できた喜び、そして目標タイムの4時間を切った達成感、感動に包まれた幸せな3時間50分だった。

スタート会場とゴール会場の導線、世界遺産の寺社や大学の前を通るコース設定、沿道の応援など、素晴らしいマラソン大会だったので毎年走りたい。抽選に当たらなければならないけれど・・・。

1 次回のためにスタートまでの行動の備忘録

前日21:00 ベッドイン(興奮して眠れず)

23:00 就寝

 4:55 起床、朝食、トイレ、ストレッチ、着替え

 6:20 出発

 6:40 京阪乗車

 6:53 祇園四条駅

 7:00 阪急河原町駅(阪急地下区間は携帯の電波が通じない。京阪も地下鉄も通じるので原始時代タイムスリップした気分)

 7:10 西京極駅

西京極運動公園に到着し、着替え、ストレッチ、荷物をまとめる。両膝のニューハレVテープは家から貼って行ったので着替えはスムーズ。あんぱん(小)を2個食べロキソニンを飲む。左膝がかなり痛むのでスタート前から服用して不安を消す。

 7:50 トイレに行き荷物を預ける。

 8:20 ストレッチ、トイレ

 8:25 スタートブロックに整列

 8:45 開会式

 9:00 マラソンスタート

スタートブロックに並んでいる時点で、天気は晴れ、気温は12度とかなり暖かい。が、北西の風8mと強い風が吹いている。レース中は、この風と終始戦うことになる。

2 想定ペースと実際のレース展開

サブ4を達成するために練っていた作戦と実際に走った違いを分析する。 

★ 0~10km 目標55分(5'30"/km) 実績56分(5'33"/km)

→スタートのロスは約3分。整列前に何回もトイレに行ったのにスタート時点でトイレに行きたい・・・。走りながらトイレを通過するたびに引き寄せられそうになるが「限界まで我慢する」ことを決意。結果、最後まで1回もトイレに行かなかった。10kmのタイムは56分(5'33"/km)。まだまだ人が多くて抜くに抜けないので想定ペースより少し遅め。10~20kmに覚悟していた「きぬかけの道」の上り坂も実はこちらの区間だったこともあり目標から1分遅れ。6kmあたりから左足土踏まずに違和感。これは、右膝に痛みが出る35km付近までずっと気になる。10kmで予定通りザバスピットインリキッドを摂取。

★10~20km 目標59分(5'54"/km) 実績53分(5'22"/km)

→きぬかけの道の上り坂が終わっていたこともあり、10kmのタイムは53分(5'22"/km)。きぬかけの道の終盤には「見よ我が母校」立命館大学の前を通る。コース全般でチアリーディングがオッサンの元気を奮い立たせてくれるんだけど、立命館のチアが一番華やかで元気だった。一緒に写真撮影しているエロいオッサンを見て羨ましかった。今回のマラソンはサブ4達成のため軽量化のためiphoneは不携帯・・・。西大路通の上り坂も「島方式」の横断方法に感心していたら難なく乗り切っていた。11月の試走ではあんなにしんどかったのに。18km付近の御園橋で奈良マラソンを一緒に走った友人を発見。サプライズで応援に来てくれていた。中だるみする中盤に嬉しい声援。ここからは、ポイントごとにいる家族・友人・上司・同僚に声をかけるのを楽しみにして走る。やっぱり地元のマラソン大会はこれがあるからモチベーションが全然違う。20km地点で予定通りマグオンを摂取。Amazonレビューで「美味しい」との口コミが複数あったので楽しみにしていたのだけれど、決して「美味しく」はない。他より不味くないだけ。でも、マグネシウムをたっぷり摂取したおかげで35km以降に攣りそうだったふくらはぎが攣らなかったのはマグオンのおかげかもしれない。次回以降のマラソン大会でも補給食に採用することを決定。スクリュータイプのキャップじゃないので、ちぎったゴミが出るのと、手がベタベタするのが難点。

★20~30km 目標55分(5'30"/km) 実績53分(5'21"/km)

→脚が重くなってくる後半戦に突入。10kmのタイムは53分(5'21"/km)をキープ。北山通の復路は西に向かうので超絶向かい風。時折吹き付ける突風が辛い。この辺りから周りのペースが落ちてきて徐々に抜いていく感じになる。僕より身体の大きなランナーを見つけては風よけにしつつ、目標とするランナーを乗り換え、乗り換えを繰り返してペースをキープ。府立大学の前の道は狭くて抜けないので、パワーをセーブしながら無理な追い越しはしない。数あるエイドで唯一取ろうと思っていた「生八つ橋」をGET。京都らしさ全開。でも飲み込むのに四苦八苦した・・・のは、いい思い出。鴨川河川敷は土曜日に大雨が降ったとは思えないくらいの整備っぷり。水を吸って砂を入れてくれた尽力に心から感謝して走る。下り&追い風でペースが上がるけれど、道幅が狭くて遅いランナーを抜きにくい。しかも狭いところでオールスポーツが写真を撮ってたりして、ますます詰まるのが残念。まぁ、そんな遅い集団の中にいる自分の走力が悪いと言い聞かせる。30km地点で予定通りザバスピットインリキッドを摂取。

★30~40km 目標58分(5'45"/km) 実績55分(5'30"/km)

→30kmを過ぎると、いつもなら立ちはだかる「壮絶な壁」は未だ姿を見せない。脚の疲れ具合、ペース、これまでの目標を上回るレース展開からサブ4達成を確信。とは言っても、ペースは徐々に落ちてくる。5'30"/kmで行ける所まで行こうと、ピッチを落とさないように「回転数で粘る」作戦。10kmのタイムは55分(5'30"/km)。御所、市役所前の街中区間を超えると、京都大学周辺の最後の上り坂。特に百万遍交差点から銀閣寺道交差点までは「ハァッ!ハァッ!」と息を吐いて気合でピッチを守る。ふくらはぎが攣りそうになるけれど「マグオン飲んだから大丈夫」と言い聞かせて粘る。35kmあたりから右膝が着地の度に痛い。右股関節も張っている。

★40~42km 目標13分(5'50"/km) 実績12分(5'17"/km)

→下り坂を走り、最後の頑張り。あちこち痛いけれど、これまで頑張ってきた練習を思い返し、沢山の声援に感謝しつつ、サブ4を達成できる感動に包まれながら岡崎・平安神宮前の鳥居のゴールに駆け込んだ。

ゴール後は、フィニッシャータオルと完走メダルをかけてもらい、バナナ、栄養ゼリー、ハッピーターン、ビニール袋を貰う。その後、速報の「完走記録」を貰うんだけれど、折れないようにクリアファイルに入れてくれた心遣いに感服。自分でクリアファイル持って行ってたんだけど、これは嬉しい。

3 京都マラソン2016完走まとめ

素晴らしい大会だった。これまでに出場した篠山、徳島、長野、奈良もいい大会だったけれど、京都は突出して素晴らしい。来年からも毎年出たい。ただ、贅沢を言うようだが、残念だったのは、ゴール後の僕の脚が「まだ元気」だったこと。これまでに出場したマラソン(特に篠山マラソン2014,2015)では歩くのも困難なほど最後の5kmくらいは根性で頑張った。今回はそれがなかったのことに物足りなさを感じた。単に僕の走力が上がったからかもしれないけれど、「もっと行けたのではないか?」という心の奥底のモヤモヤ感は消えない。だいぶ贅沢言ってるな・・・。

4 次のステージへ

ようやく達成したサブ4。大きな故障をせず、長距離走を積み重ねればタイムが伸びることは身をもって証明できた。次のマラソンの目標は、サブ3.5(3時間半切り)を目指しつつ、篠山と奈良でサブ4を達成すること。この2レースの惨敗は思い出すたびに悔しくて悔しくて・・。でも、京都よりはるかに坂道がきついので別格でもある。

そして、2016年は8月にトライアスロン、9月に自転車ヒルクライムレースに挑戦する。こっちの練習にも本腰を入れないと。三寒四温で春が来る。整形外科でのリハビリを継続しながら故障しないように、楽しみたい。

5 僕の宝物

完走メダルは、第5回大会にちなんだ五角形のデザイン。完走後に申し込んだ「完走記録の刻印」は5月頃に届くらしい。裏に「パチッ」とはめるやつらしい。1500円也。

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フィニッシャータオル、完走メダル、脳裏と耳に焼き付いたみんなの声援は、僕の一生の宝物。

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 1週間我慢していた酒と珈琲の味は格別。