嵐山の絶景スポット「法輪寺」
嵐山の中腹に法輪寺(ほうりんじ)というお寺がある。平安遷都の前に行基が開祖したと言われ、その後に空海の弟子が本尊である虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を安置したらしい。この法輪寺が有名なのは、「十三参り」と「針供養」である。
十三参りは、京都の子どもは数え年で13歳になる頃(中学に入学する春)に、知恵を授かりにお参りする行事。虚空蔵菩薩は知恵の仏様。御祈祷をしてもらい、自分が大切にしている漢字一字を毛筆で書いて奉納する。僕も25年前にお参りした記憶はあるのだけれど、書いた漢字はさっぱり覚えていない。本堂ではプロレスのリングネームを呼ぶような呼び方で住所と名前が呼ばれるのが独特。そして、ふもとの大井川(桂川)に架かる渡月橋(とげつきょう)まで「振り返らずに歩かなければならない」という岩橋病が発症しそうな我慢大会を粛々と行う。
針供養は、2月8日と12月8日の年2回、針仕事の技術上達を祈願して行われる行事。大きな蒟蒻に使わなくなった針を刺して針を供養するらしいのだが、祈祷料を払わない一般参拝では蒟蒻を拝むことはできないので、以前に参った時は見れなかった。
そんな有名な行事より、僕がおススメしたいのは、法輪寺から見える景色。眼下に広がる嵐山から、遠くは京都タワーや比叡山からの東山連峰が見える。写真の下、中央は渡月橋。桜はあと1週間くらいで見頃かな。
近くのモンキーパーク岩田山(入場料550円)には劣るけれど、無料でこの景色を見られるのは素晴らしい。嵯峨嵐山の行程に是非入れるべきスポット。阪急嵐山駅から徒歩10分。JR嵯峨嵐山駅から徒歩20分。
奉拝 日付 虚空蔵 法輪寺 たぶん・・・達筆すぎてね。ありがたい御朱印。
邪念ばかりのオッサンにも知恵を授けてくれる心の広い仏様であることを期待して、お賽銭を奮発してきた。でも渡月橋まで2回も振り返ってしまったから全部こぼれてしまったかも。