珠洲トライアスロン2016参戦記③(バイク編)
初トライアスロンの感想に向けて「最大の難関」だと思っていたスイムを無事にゴールすることができました!次は、バイク51kmが始まります!
バイクコースは能登半島の「先っちょ」にある珠洲市を「グルッ」っと回るコースです。
大きな地図で見るとスケールの大きさがよく分かります。一般的なトライアスロンでは海岸付近のフラットコースを走るレースが多い中で、珠洲トライアスロンは異色のレースと言えるでしょう。前日に車で友人に案内してもらったのですが、コースには3つの峠があって、どれもナカナカ「楽しめそうな」勾配です!
スタートしてすぐはフラットな道が続きます。28km/hくらいで走りながら、ドリンクボトルで水分を補給したり、スイムで痛めた箇所がないか全身を確認したり。コース上には、僕と同じ距離を走る選手(青ゼッケン)と、2倍の距離を走る超人(赤ゼッケン)がたくさんいます。トライアスロンでは「ドラフティング」という前の人を風除けにする走り方は禁止されているので、できるだけ「前の選手と自分の位置を前後左右にずらして」走ります。青いゼッケンを抜かすときは歓喜でテンションが上がりますが、赤いゼッケンを抜かすときは皆さん2周回目なので多少申し訳ない気持ちになります。数キロを進むとカラダも温まってきてペースは30km/hを超えます。(下の写真は2015のバイクコースで撮影)
ほどなくして、10km地点の峠に突入します。まだまだ脚は元気なうえに、周りの皆さんが「嘘みたいに」遅いです。序盤の緩斜面の時点で「インナーロー」という一番軽いギアで「クルクル」と回している感じです。自転車屋さんの朝練で山ばっかり練習している僕はアウターの重いギアでグングンと抜かしていきます。前日に下見しておいたおかげで「ランプの宿」の入り口が頂上だと知っていたので、そこまで頑張ります。頂上を過ぎると海抜ゼロメートルの海岸線まで一気に下るのですが、この景色が最高です!青い空、濃紺の海、緑の山、風邪を切って景色を楽しみつつ下ります。この景色を動画や写真に撮りたいので来年はGoProなどのアクティブカメラが欲しいです!
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下見をしたときに「下りは誰も抜かさない」という自分だけの危険回避ルールを決めていたので、下りは何台かに抜かれます。そして平坦な海岸線となだらかな丘をいくつか超えていくと20km地点の「木の浦」という峠に入ります。ここは序盤が急登なのですが、ここでも高級なTTバイクをガンガン抜かしてテンションはageageになります!トライアスロンの選手は、あまり坂道のトレーニングをしないのかなと考えながら走っていました。さらに、僕は「トライアスロンに向いているのかも?」なんて勘違いをしながらw 後日、リザルトを確認すると、もちろんトップ集団の選手たちは僕よりもっと速くて、僕がいた位置が低かったので遅い選手が多かったというだけのことでした。上田藍選手と気持ちが共有できた瞬間ですw なにはともあれ、峠を越えるたびに、「見える景色」と「上がる順位」に気分は高揚します。。(下の写真は2015のバイクコースで撮影)
エネルギー的には、「ザバスピットインリキッド」と「ワンセコンドBCAA」と「ポカリスエット」で補給できているはずなので、タイムロスになるエイドでの休憩はしませんでした。エイドを通過する時に、しっかりと減速してスポンジと水を何度か受け取って、首や膝を冷やしました。狼煙(のろし)という集落を過ぎると、面白い案山子(かかし)ゾーンを過ぎて、海に「ゴジラ岩」が見えてきたら、30km地点の「大谷峠」まですぐそこです。ここでポケットに入れていた「ワンセコンドBCAA」で補給します。大谷峠は、長い緩斜面のバイパス区間と旧道の激坂区間の組み合わせです。バイパス区間は冬季の滑り止めのためにアスファルトに縦溝が切ってあって走りにくいので、できるだけ路肩を走ります。ヒーヒーと息を切らせ、ボトボトと汗を垂らしながら緩斜面区間をクリアしました。そして、最大斜度16%の激坂がある旧道区間に入ります。しばらく進むと、チェックポイントがあって自分のゼッケン番号が読み上げられます。そして、激坂と戦うのですが・・・アレっと拍子抜けするほど「あっという間」に終わってしまいました。感覚的には「喜撰山climb」の方がよほどしんどいと思います。これで、3つの峠が終わりました。
残りは、下りと平坦区間だけなのですが・・・この約15kmが辛かったです。体重が軽くて速度が出にくいので下りは苦手だし、景色は田んぼの中で退屈だし、向かい風はきついし・・・。でも、頑張ればバイクの区間で2時間を切れそうだったので、必死でペダルを回しました。運がいいことに、同じくらいのペースの方達がいたので、ドラフティングにならないように注意しながら、抜きつ抜かれつを繰り返して走りました。そして、前日に受付をした会場の前を通ると「帰ってきた!」と感慨深いものがあります。バイクのゴールまであと少し。最後の力を振り絞って頑張ります。最後の坂を下って、待っている監督に手を振って大声で「ただいま!!!」と声を掛けます!
トランジットエリアの前でバイクを降りて、自分のラックにバイクを掛けます。周りの大半のバイクがまだラックに掛かっていないので、自分が高順位にいることが分かります。ランニングシューズに履き替えて、サンバイザーを付けて、「ザバスピットインリキッド」で補給したら、10kmのランニングのスタートです。トランジットを含めたバイクのタイムは、何とか2時間を切ることができました!
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